韓国の歴史ドラマでよく登場する人物の紹介 - 朝鮮時代女性編
[肥満度チェック] 実は肥満じゃない?
廃妃尹氏(폐비윤씨/ペビユンシ) - 王に毒舌を吐いた王妃
SBSドラマ「王と私(왕과 나/ワングァナ)」では「ク・ヘソン(구혜선/具惠善)」が廃妃尹氏を演じました。(2007年、2008年、韓国放送)
JTBドラマ「インス大妃(인수대비/インステビ)」では「チョン・ヘビン(전혜빈/全慧彬)」が廃妃尹氏を演じました。(2011年、2012年、韓国放送)
9代目朝鮮王、成宗(성종)・李娎(이혈)の二番目の妻で、燕山君(連山(연산/ヨンサン)군)・李㦕(이융)の母です。最初は後宮でしたが、一番目の妻、恭惠王后(공혜왕후/コンヘオァンフ)が死んだ後、正式な王妃になりました。
しかし王妃になった直後から他の後宮との間で混乱を起こし続けた結果、廢妃され死刑になりました。ドラマでは王の顔を傷つけたことが理由で廢妃されたように描かれることが多いですが、事実ではありません。
息子の燕山君が王になった後、死んだ母へ齊獻王后(제헌왕후/チェホンオァンフ)として王妃の爵号を与えましたが、燕山君が廃位された後、王妃の爵号は剥奪され廃妃尹氏として今に至っています。
ドラマでは成宗の母が廃妃尹氏の死刑を命じたように描かれていますは事実ではありません。廃妃尹氏は姑との仲は悪かったですが、廃妃尹氏を死刑させたのは夫の成宗です。廃位される前廃妃尹氏は毒薬を身に着け「王を殺してしまう!」と毒舌を吐いていました。朝鮮の歴代王妃の中でこういう行動をしたのは廃妃尹氏が唯一です。彼女の行動は大反逆罪であり、成宗が妻を死刑にする理由になりました。今になっては彼女の行動の理由として出産後鬱病があったのではないか推測している人もいます。
2003年、韓国ドラマ「宮廷女官チャングムの誓い(대장금/大長今)」1回の始まりで毒薬を飲み、死ぬ人が廃妃尹氏です。
「宮廷女官チャングムの誓い(대장금/大長今)」の1回で廃妃尹氏の死刑を執行しに行く途中馬から落ちたふりをし、行かなかった官僚がいますが実の話とは少し違う部分があります。
ある日、廃妃尹氏の死刑に関する会議に参加するよう官僚たちに王名が届きました。そして朝鮮の宰相だった許琛(허침/ホ・チム)、許琮(허종/ホ・ジョン)兄弟も宮へ向きましたが、途中姉の家によりました。そして姉から「ある両班(양반/ヤンバン-朝鮮の貴族)の家で部下の話し合い妻を家から追い出した後、いつかその息子がその家の主になったらその部下はどうなるだろう」と言われました。その意味を理解した二人はある橋の上でわざと落馬し、怪我を理由で会議に参加しませんでした。時間が立ち廃妃尹氏の息子の燕山君が王になった時、王は廃妃尹氏の死刑の会議に参加した官僚全員を殺しましたが、許琛、許琮だけが生き残りました。
普通ドラマでは主役ではありませんが重要度がとても高い人物なので美人で演技力が高い女優が演じることが一般的です。
張緑水(장녹수/チャン・ノクス) - 朝鮮版シンデレラ
妓生出身から初めて燕山君(連山(연산/ヨンサン)군)・李㦕(이융)の後宮の身分まで登った人物で朝鮮版シンデレラと呼ばれています。美人ではなかったですが30才を超えても10代に見えるほどの童顔だろつたようです。すで何回も結婚経験があった妓生出身の彼女が後宮になったのは当時でも、今でも本当に驚くことです。
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KBSドラマ「張緑水(장녹수/チャン・ノクス)」ではアナウンサー出身の女優「パク・ジヨン(박지영)」が張緑水を演じました。(1995年韓国放送)
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映画「王の男(왕의 남자)」では「カン・ソンヨン(강성연)」が張緑水を演じました。(2005年韓国上映)
KBSドラマ「七日の王妃(7일의 왕비)」では「ソン・ウンソ(손은서)」が張緑水を演じました。(2017年韓国放送)
燕山君が望むことがよく分かって、なにをすれば王の気に入り喜ばせられるのかがよく分かっていた彼女は燕山君の寵愛を受け財力と権力を手に入れるのができました。財産を集めるため賄賂をもらったり、権力を守るため宮女を殺したり、悪行も犯しました。
燕山君の反対派により燕山君が廃位され、中宗(중종)・李懌(이역)が新しい王になった事件、中宗反正(중조반정/チュンジョバンジョン)の時に、他の後宮とともに張緑水は斬首されました。残酷すぎるからではないかと推測しますが、ドラマでは、斬首ではなく怒った百姓に殴られて死ぬなど、別な形で最後が描かれることが多いです。
燕山君の正室夫人は廢妃愼氏(폐비신씨/ペビシンシ)ですが、ドラマでは張緑水の登場回数が多くて重要度も高いのでまるで正室のように見えることがあります。
張禧嬪(장희빈/チャン・ヒビン) - 朝鮮一の悪女
粛宗(숙종)の妻で景宗(경종)の母で、本名は「チャン・オクチョン(장옥정/張玉貞)」です。
張禧嬪として有名なので張禧嬪が本名だと誤解している韓国人も多いです。
張禧嬪は「張禧嬪(장희빈/チャン・ヒビン)」または「禧嬪張氏(희빈장씨/ヒビン・チャン氏)」とも呼ばれています。韓国の歴史ドラマで一番多く出演した女性だと思います。
張禧嬪は
- 歴代朝鮮の王妃の中で唯一な平民出身
- 歴代朝鮮の王妃の中で唯一後宮に降ろされた女性
- 一番低い身分から一番高い身分まで上った朝鮮の女性
彼女の悪行は権力を握るため、そしてその権力を維持するためでした。王が愛した宮女のスクピン・チェ氏(숙빈 최씨/淑嬪崔氏)をひどく殴ぐる場面、占い師の力を借りて呪う場面などがドラマでは常連のようにでています。ただし今のドラマで描かれている彼女のすがたを視聴ががもっと集中した面白くみれるよう各色した部分が多くあり、ドラマによりもっと悪女になったと部分もあり、国を滅ぼしたことでもないのに朝鮮一の悪女と呼ばれるのは酷いという意見もあります。
朝鮮一の悪女と呼ばれている彼女は王名で毒薬を飲まされ死刑されるまで様々な悪行を犯しました。でもそういう波瀾万丈な人生、宮内での葛藤、美女の悪人などは人気テレビドラマが必要にする要素をすべて揃えていて美味しいネタであることは確かです。韓国の地上波放送局MBCとKBSは同じ時期に張禧嬪を素材にした歴史ドラマを放送したこともあります。
死に至るまで、視聴者はいらいらしながら悪い行動を繰り返す彼女を見て、最後の罰を受ける場面でやっとほっとするようになります。ヂャン・ヒビンを演じた女優は女優として大きく成功するというジンクスがあります。
歴史書には彼女かとても美人だったという記録があり、実際彼女を演じる女優は必ず美人をキャスティングしているということです。悪人が主人公になることが想像もできなかった時期がありました。そういうことで以前のドラマではあくまでも重要登場人物に過ぎなかった「張禧嬪」でしたが、2002年、初めて「張禧嬪」というタイトルで、彼女を主人公にしたドラマが放送れました。
KBSドラマ「張禧嬪(장희빈/チャン・ヒビン) 」では「キム・ヘス(김혜수/金惠秀)」が張禧嬪を演じました。(2002年、韓国放送)
KBSドラマ「チャン・オクチョン(장옥정/張玉貞)」では「キム・テヒ(김태희/金泰希)」が張禧嬪を演じました。(2013年、韓国放送)
ドラマ「シグナル」、映画「タッチャ(いかさま師)」の女優「キム・ヘス(김혜수)」も、ドラマ「アイリス(IRIS)」の女優「キム・テヒ(김태희)」もみんな張禧嬪を演じたことがあります。
黄真伊(황진이/ファン・ジニ) - 朝鮮最高の美人
韓国のKBS2で放送したハ・ジウォン(하지원/河智苑)主役のドラマ「黄真伊」です。(2006年韓国放送)
映画「黄真伊」ではソン・ヘギ(송혜교/宋慧敎)が主役でした。(2007年韓国上映)
朝鮮中期の妓生で、妓名は明月(명월/ミョンウォル)です。当時最高の美人だったと言われていて、詩人、作家、書道家、音楽家、舞姫としての能力も高く評価されています。宋明理学とほかの学問にも詳しく、士大夫、学者たちと付き合うことが多かったです。彼女の人生は韓国と北朝鮮で小説を始め、映画、ドラマ、オペラなどで制作され続けています。
黄真伊は
- 朝鮮最高の美人だった妓生
- 詩人、作家、書道家、音楽家、舞姫として活躍
生佛と呼ばれていた「知足禪師」の10年間の面壁修道から破戒された話、プライドが高かった「碧溪水」という王族に恥をかかせた話、当時最高の隠居学者「徐敬徳(서경덕/ソ・ギョンドク)」を誘惑した話はとても有名です。
黄真伊は彼女の誘惑にも負けなかった学者徐敬徳の下で修学することになりましたが、徐敬徳が死んだ後、隠居生活に入り、死を迎えました。
詩人としての能力も優れて様々な作品を残しました。その作品は文学教科書にも掲載されていて韓国の大学入試問題でも出題されたりします。
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