개새끼
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悪い意味を持つ単語「개(犬)」
犬は韓国語で「개(ケ)」と言います。韓国でもたくさんの犬がペットとして飼われ、家族同然に愛されかわいがられている存在です。
ところが、昔は違ったんですね。「犬」が「下品なもの」、「卑しいもの」といった蔑まれた対象として扱われていました。そのため、「개(ケ)」はそれらの代名詞としても使われていたのです。今でも「개(ケ)」を「お前は政府の犬だな」、「警察の犬に成り下がりおったか!」のように走狗や手先という意味で使うことがあります。
개새끼(ケセッキ)
「새끼(セッキ)」とは動物の幼い子のことです。仔犬や子ウサギのように単に動物の子を表現するだけなら悪い意味はありません。でも、これを人に対して使用したとたん相手を蔑む言葉に変わってしまうんです。よって、他人や他人の子供のことを指して使えばそれは悪口になります。
ただし、例外として「おお、息子(새끼)よ」、「自分の子(새끼)がかわいくない親なんているものか!」のように親が我が子を表現する分には問題ないんです。何となくニュアンスが分かるでしょうか?
- 개새끼 :子犬
冒頭で説明したように「개(犬)」だけでも悪い意味になりますが、さらに「새끼(動物の子供)」とくっつけて「犬の子」と表現するともっと蔑んだ言葉になります。でも悪い言葉が2つ重なるからではありません。言われた人が「犬の子」ならその人の親は「犬」になってしまうからです。
韓国人に喧嘩中この言葉を使えば次のような展開になります。
- A : 개새끼 (ケセッキ)
- 子犬
- B : 뭐라고? 너 지금 우리 부모님까지 욕했어!
- 何だと?てめえ、今うちの親まで侮辱しやがったな!
上の例のように、通常この言葉は文としてより単独で使われ、「개새끼 (仔犬め)!」と吐き捨てるように言います。
日本人には分かりにくい感覚?
私の妻(日本人)によると、「개새끼 (ケセッキ)」という言葉について韓国人が怒る理屈は理解できるけれど日本人にはあまりない感覚とのこと。その理由はこうです。
「お前の親は犬だ」と言えば親を直接侮辱したと言えるけれど、「개새끼 (ケセッキ)」は「お前は子犬だ」と単に相手本人を侮辱するだけの言葉。そして、発言者も相手本人を侮辱、攻撃する目的で発しただけで、発言の瞬間に相手の親のことなんて考えてもいない。にもかかわらず、言われた側が勝手に対象範囲を親まで拡張し「親まで侮辱された」と捉える感覚が日本人にはないそうです。
日本の悪口に置き換えるとその感覚が分かりやすいかもしれません。日本の悪口には「豚」、「豚野郎」、「メス豚」などがあります。そこから派生して仮に「子ブタ」とののしられたとしても、「豚」、「豚野郎」などの悪口とレベルが変わらないそんな感覚ですね。日本人は誰も「私が子ブタなら私の親も豚だと言うのっ!?」なんて思わないってことです。
そう考えると、韓国人の思考は「言われた側が自ら傷口を広げている」何ともおかしな状況です。この日韓の感覚の違いの原因として韓国の儒教思想が大きく関係しています。妻曰く、韓国人の友人Aさん(男)は少々のことでは怒らない人だそうですが、そんな彼も「 개새끼 (ケセッキ)」と言われたときは怒ったそうです。
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