軽自動車が好かれない韓国
[肥満度チェック] 実は肥満じゃない?
軽自動車?軽車?
韓国人の私が「軽車」と言うと日本人の妻は「ちゃう!軽自動車か軽!」と言います。韓国では「軽自動車(경자동차)」ではなく「軽車(경차)」という言葉を使っているので、日本語でしゃべる時にも思わず「軽車」と言ってしまうのです。今回の記事はその「軽自動車」についての話です。 日本と韓国の軽自動車の基準
日韓の軽自動車は、呼び方だけではなく分類基準にも大きなちがいがあります。韓国の方が定員数が多く、排気量も大きいです。
| 日本 | 韓国 |
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排気量 | 660cc以下 | 1000cc以下 |
定員 | 4名以下 | 5名以下 |
全長 | 3,400mm以下 | 3,600mm以下 |
全幅 | 1,480mm以下 | 1,600mm以下 |
全高 | 2,000mm以下 | 2,000mm以下 |
軽自動車が少ない韓国
韓国では走っている軽自動車を観察してみるとその種類がとても少ないことが分かります。今まで韓国で生産された軽自動車は全部で10種類ですが、生産中止モデルや輸出専用モデルを除き、現在販売しているモデルは、Morning、Ray、Sparkのたった3種類だけ…。 今まで韓国で生産した軽自動車
- 韓国GM シボレー Spark(쉐보레 스파크)
- 起亜自動車 Morning(기아 모닝)
- 起亜自動車 Ray(기아 레이)
- 現代自動車 i10(현대 i10) ヨーロッパ、インドで販売
- 現代自動車 Eon(현대 이온) 東南アジアで販売
- ADモータース Change(AD 체인지) 生産中止
- GM大宇(デウ) Matiz(GM대우 마티즈) 生産中止
- 起亜自動車 VIsto(기아 비스토) 生産中止
- 現代自動車 Atoz(현대 아토스) 生産中止
- 大宇(デウ) TICO(대우 티코) 生産中止
※
起亜自動車(KIA[キア])、現代自動車(HYUNDAI[ヒョンデ])、GM大宇(General Motors DAEWOO「デウ」)、韓国GM(GM Korea)
※
現代自動車(HYUNDAI)を日本ではヒュンダイ、韓国ではヒョンデと発音
Ray(レイ)のモデルになった日本のダイハツ「タント」
軽自動車が愛されている日本
日本では本当に軽自動車が多いですね。妻の日本の親友もタントに乗っていて、義弟もNボックスに乗っています。日本に行った際に軽スポーツカーに試乗したことがありますが、運転が好きな私は本当に欲しかったです。日本に行って来た韓国人がみんなびっくりするのが分かります。 軽自動車が好かれない韓国
でも、韓国は全然違いますね。私は韓国で唯一のボックススタイル軽自動車であるRay(レイ)に乗っていますが、私の親はこの車に乗りたがりません。父親はたった1回しか乗ったことがありません。美味しい店を見つけて連れて行こうとしたのに最後まで拒否された記憶があります。今でも私の親と兄弟は会うたび車をもっと大きいものに変えるよう言って来ます。
では、どうして韓国では軽自動車が売れないのでしょうか?実は、複数の理由があるのです。 高い制限速度
韓国市内での制限速度は60kmから80kmです。普通は60kmですが、車線が多い道路や交差点の少ない道路では80kmの速度で走れるとこも少なくありません。日本では市内での制限速度が低すぎで驚きました。韓国人が日本人に比べて軽自動車の安全面に不安を覚えるのは、制限速度が速い分大事故につながりやすいからかもしれません。 軽自動車は危険という認識
韓国では軽自動車は普通自動車に比べて車体が弱くて、事故発生時にもっと危険だという認識が強いです。 選択の余地があまりない軽自動車
はたして、乗る人が少ないから生産してないのか、生産してないから乗る人が少ないか…。ただ、韓国で軽自動車を買おうとしても選択の余地が少ないのには違いありません。軽自動車は「KIA(기아)」が生産する「Ray」、「Morning」と「韓国GM」が生産する「シボレーのSpark」の3種類のみ。そのうちボックスタイプは「Ray」の1種類。韓国の一番大きい自動車会社「現代自動車(현대)」は国内販売用の軽自動車を現在生産していません。 富の基準
日本でも高級外車にあこがれる人が一定数いますが、ここ数年は高級車よりも乗る人の生活スタイルに合わせた車、つまり自分にとって便利な車を選択する人が多くなっています。それに比べて、韓国では車で自分のステイタスを表現しようとする人が圧倒的に多いです。「車を外車や高級車に変えて周りの反応が変わった」、「安い車に乗って店に行ってなめられた」のような話がインターネットの投稿でもよく見かけています。 軽自動車を生産しない韓国の会社
軽自動車を運転している者としてとても残念に思うのは、韓国の会社はあまり軽自動車の生産に力を入れてない部分です。軽自動車「Ray」と「Morning」はKIAの名前で販売していますが、「東熙オート(동희오토[トンヒオト])」が開発・生産している自動車です。
結局韓国を代表する自動車会社名カーである起亜自動車と現代自動車が韓国で直接生産している内需用軽自動車は存在しません。
営業社員の話によるとあまり利益が残らないので軽自動車の販売にも力を入れてないようです。だからかも知れませんが、私が車を購入した時にもRayだけは販売キャンペーンの対象除外でした。
最近Rayを見かけることが増えて嬉しいです。でも、韓国でもっと多様な軽自動車の出現を期待するのは難しそうですね。
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