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電気料金

掲載 : 2017.5.26

区間	基本料金	電力使用量当たり料金(kWh)
200kWh以下	910ウォン(約91円)	93ウォン(約9.33円)
201~400kWh以下	1,600ウォン(約160円)	188ウォン(約18.79円)
500kWh以上	7,300ウォン(約730円)	281ウォン(約28.06円)

現在の電気料金体系になる前、使用量が少ないときは安く、多いと恐ろしく高くなるのが韓国の電気料金でした。

夏になると韓国のコミュニティーサイトでは「皆さんは今月電気代いくらかかりましたか？うちはいくら請求されました。大変です。」といった投稿が増えました。普段5万ウォン程度だった家庭の電気料金が夏になると15万ウォン～50万ウォン(約1万５千円～５万円)程度まで増え悲鳴を上げる人が続出したのです。

原因は、使用区間により請求額が激しく変わる電気料金累進制度にありました。韓国はIH調理機器などの普及率が低くオール電化が進んでないこともこの電気料金累進制度が原因です。ちなみにガス料金はとても安く、韓国の調理機器や暖房施設はガスを主に利用しています。

平均的な電気料金は？

3万ウォン~5万ウォン程度

一律には言えませんが夏のようにエアコンを使う季節以外は、3万ウォン~5万ウォン（３千円～５千円）程度が一般的です。我が家は在宅ワークですが夫婦２人暮らしだからか、２万ウォン以下ですね。このように、電気使用量が少ないと韓国でも電気代は安かったわけです。

恐ろしかった過去の電気料金累進制度

これは電気料金改定前の話です。5段階で構成される以前の電気料金累進制度は、一番下の区間は電気代が非常に安いのですが、電力使用量が増え一つ上の区間に変わると使用量は2倍にもかかわらず電気代は3倍になります。もちろん、このような累進税制度は韓国だけではなく他国でもよく使われていますが、問題はその区間による料金の増え方が激しかったということです。

100kWhで7,170ウォン(約717円)
600kWhで211,630ウォン(約21,163円)

例えば、使用量100kWhでは7,170ウォン(約717円)でしたが600kWhでは30倍になり、211,630ウォン(約21,163円)を払わねばならなかった時期がありました。その後、料金制度が一度変わりましたが、それでも一番下と一番上の区間は11倍以上の差がありました。

2016年12月13日までの韓国の電気累進税

区間	基本料金	電力使用量当たり料金(kWh)
100kWh以下	410ウォン(約41円)	61ウォン(約6.07円)
101~200kWh以下	901ウォン(約90.1円)	126ウォン(約12.59円)
201~300kWh以下	1,600ウォン(約160円)	188ウォン(約18.79円)
301~400kWh以下	3,850ウォン(約385円)	281ウォン(約28.06円)
401~500kWh以下	7,300ウォン(約730円)	418ウォン(約41.77円)
500kWh以上	12,940ウォン(約1,294円)	710ウォン(約70.95円)

高額なのは家庭用電気料金だけの話

今まで説明したのはあくまでも家庭の電気料金の話。事業者用の電気料金は安過ぎのため反対に問題になっています。

以前はソウルの明洞に行ってみると、集客のため強冷房状態でドアを開けっ放しにしているショップが多く見られました。現在はそのような営業形態が見つかれば罰金300万ウォン（30万円）という法律ができましたが、罰金の金額よりドアを開放状態で集客数を増やして得られる利益の方が上回るのでしょう、法律を守るショップが若干増えただけでした。それほど商業用の電気料金は安いということなんですね。